2011/10/04

もの食う人びと

「もの食う人びと」
単行本は基本的に一日二日で読んじゃうんだけど,
これは時間がかかった。
内容は食をテーマに世界をめぐっているルポです。
食べ残しを売買する文化があったり、
チェルノブイリの汚染地域で汚染されたものを食べ続ける人々や、
元大統領の食事、鉱山の食卓など、
とにかく現地の人とともになんでも食べる。

本の内容に合ってしまうのか,
噛み締めるようにゆっくりと味わいながら読み進めました。


飽食の日本に飽き飽きして,旅に出た著者。
限られた食を豊かに食すこと,
何かを食べることさえままならない人々,
きれいごとなんかじゃなく,著者の感じたこと超主観で語られているため
(もちろん,文化や歴史背景等の解説もある)
押しつけっぽいものではなく,
そこに自分がいるかのように思える,引き込まれる文章。

久しぶりに,考えさせられる本を読みました。

最後までリアルだな,と思うのが,
帰国した後,特に単行本へのあとがきでの著者の言葉。
”たくさん経験したことも消えていく。
忘れてしまう。”
あれだけのリアルなインパクトのある経験をしながらも,
それでも消えてしまう。
日々,なぜ食べられるのかを問い,
きちんと感謝しながら食していきたい。
そして,世界の様々な歴史をきちんと理解する必要がありそうだな。